このサイトについて
このサイトは、個人的な思考メモ、過去の会話ログ、読書・資料メモを素材として、AIが関連論点の検索、構造化、反論生成、用語整理、草稿作成を補助する形で作られている。公開サイトではあるが、その基本的な性格は個人的な思考メモの延長線上にある。完成した教義を提示することよりも、思考の発展過程を外から検証・批判・修正できる形で残すことを目的とする。
このプロジェクトは、人間の現在の価値観やAIの設計目的のいずれも最終的な規範的権威として特権化せず、原理的には人間・AIその他の主体に、その実現基盤にかかわらず適用されうるメタ倫理的枠組みを志向している。
1. どのように作られているか
典型的な制作過程は次のようなものである。
- 作成者が、AI、価値、倫理、認識論、文明、主体性などについて断片的な疑問・仮説・反論を会話やメモとして残す。
- AIが過去ログや指定資料から関連箇所を検索し、同じ主張の変遷、矛盾、未解決点、既存概念との接続を整理する。
- AIがCore / Thesis / Exploration / Question / Glossaryという形へ再構成し、反論・境界条件・言い換えを提案する。
- 作成者がその整理を再検討し、追加の反例や修正方針を与え、ページが改訂される。
そのため、文章表現の相当部分にはAIによる編集・生成が含まれる。一方、AIが生成したからという理由だけで内容を採用するわけではなく、各ページは今後も議論に応じて変更・撤回されうる。
2. 一人称と著者性
ページ本文で「私」と書かれている場合、それは原則としてこのサイトの人間側の作成者(fuminose)を指す。AI自身の信念、欲求、価値観を表明しているわけではない。
また、AIによる整理の過程では、作成者が明示していない推論上の補助線や用語が提案されることがある。それらは、採用された時点でも必ずしも作成者の最終的な確信を意味しない。各ページの Core thesis、Working thesis、Exploration などの位置づけを、その認識的強さの目安とする。
3. 既存の議論との関係
このサイトの議論は、孤立したところから作られたものではない。哲学、メタ倫理、認識論、意思決定理論、AI安全、実存的リスク研究、未来論その他の既存議論の肩に、明示的にも非明示的にも乗っている。特定の著者・論文・概念を直接参照している場合だけでなく、長期の読書や会話を通じて問題設定、語彙、反論の型、背景前提として影響を受けている場合もある。
さらに、過去ログをAIで再構成する過程で、作成者が独立に考えていた論点と既存概念との近さが後から明示化されることもある。そのため、どこまでが独立の着想で、どこからが既存の議論を継承・再構成したものかを、すべての箇所で厳密に切り分けられるとは限らない。
4. このサイトは何ではないか
- 査読済み論文ではない。 既存研究との照合や引用は段階的に追加される。
- 完成した倫理体系ではない。 Core自体も反証・修正・廃棄の対象である。
- AIの出力をそのまま真理として掲載する場所ではない。 AIによる検索・要約・推論には誤りがありうる。
- 現在の価値観を捨てる宣言ではない。 現在の最善説明と実践的価値には証拠に応じて強くコミットしうる。
- 「最初に考えた」ことを断定する場所ではない。 バージョン履歴は、少なくともこの考えがこの時点でこの形に整理されていたという公開記録を残すためのものでもある。
5. 公開時点での読み方
このサイトでは、主張の認識的地位を揃えない。Core thesis は現在もっとも中心に置いている条件付き枠組み、Working thesis は比較的強く支持するが独立に反論可能な命題、Exploration は未決着のストレステストや周辺仮説を意味する。いずれも「確定した真理」というラベルではない。
固有名詞、既存理論への帰属、論文の要旨、事例記述は可能な限り元資料へ戻って確認するが、現段階では文献レビューは網羅的ではない。AIによる検索・要約が混じる以上、引用可能な学術成果として利用する場合には、必ず一次資料・原論文を別途確認してほしい。
逆に、ページに外部文献が少ないことは「先行研究が存在しない」ことを意味しない。現時点ではまず内部の論証グラフを明示し、既存研究との体系的比較は今後の改訂課題として残している。
6. 個人的ログと公開内容
制作には過去の個人的な会話ログやメモが参照されることがあるが、それらをそのまま公開することを目的とはしない。公開対象は、そこから抽出され、一般化され、論証として必要だと判断された部分である。個人的事情や公開に不要な情報は理論ページから分離する。
7. なぜAIを使うのか
このサイトが扱う論点は、認識論、メタ倫理、AI安全、主体同一性、人口倫理、文明論などにまたがり、同じ問題が異なる語彙で何度も現れる。AIは長い思考ログから関連箇所を回収し、異なる時点の議論を比較し、忘れていた反論を戻し、ページ間リンクを作る作業に向いている。
これは同時に、このサイト自身の主題である「人間とAIの共同探索」の小さな実例でもある。ただし、そこからAIの認識能力や価値主体性について強い結論を導くものではない。
8. バージョンと翻訳
日本語版を原文とする。英語版は現在の日本語論証グラフに対応する作業翻訳として公開し、重要な改訂では旧版を履歴として残して主張の変化を追跡可能にする。中国語版は後続版で追加を検討する。
9. Repository and GitHub Pages
この公開サイトはGitHub Pagesとして配信されており、その公開ソースは raporipo/ai-value-exploration-notes に置かれている。サイト本文のHTML、ページ構造、公開上の補助ファイル、および変更履歴は同リポジトリを基礎としている。
そのため、現在の表示内容だけでなく、どの時点でどのページが追加・修正されたかをGitのcommit historyから追跡できる。公開リポジトリは、このサイトのソース参照先であると同時に、議論の変遷を確認するための公開履歴でもある。